❶口座開設されないと経費を振り込めない?
そんなことはありません。日本でも同様法人口座の開設には時間がかかりますよね?数ヶ月かかる場合でも口座開設前に個人口座で預かりをしたり、また月末締め翌々月払いなどと請求書に記載をして支払いを相手方に遅らせたりなどで対応は十分可能です。
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❷ 顧客に海外送金依頼するのは手間では?
その通りですね。あなたのドバイの法人に振り込むのにわざわざ海外送金アプリをダウンロードしたり、銀行の海外送金手続きを何時間させるのは顧客にとっては迷惑です。その場合は日本の会社を決済の仮受会社として利用しましょう。日本会社Aは顧客からお金を一次的に預かり、日本A社からドバイに振込むことが可能です。日本A社は預り金なので税金は日本でかかりません。
この場合ドバイの会社は1%程度その日本A社に決済手数料を1%程度を支払ってあげましょう。例えば顧客から100万円を受け取ったら、99万円のみドバイに送金しましょう。1万円は日本法人の売上です。
その場合の請求書の出し方
(A) 請求書発行名はドバイ法人
(B) 請求書の振込先は日本法人
(C) 注意書きで日本法人が預かり会社としている旨をしっかりと記載する。
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❸ 海外送金する場合は通貨は?
ドバイ法人が開設する銀行によってはMCAと言って複数の通貨の口座開設ができる場合があります(規模や情勢によります)。例えば JPY口座をドバイで開設できれば日本から JPYで支払い、ドバイで JPYで受けることが可能です。しかし通常は日本から振込際はAED(ディラハム)またはUSD(米ドル)で支払うのが通常です。またどちらにしろ海外居住者は海外通貨で利用するので、ある程度は現地通過で最初から「日本からJPYで支払いAEDでドバイに着金」変えてしまった方が効率的です。そこはライフスタイルに任せます。
が、将来的に日本にいつか送金する場合は最初からJPYで日本から振込、ドバイでも JPYで保管し、またドバイから日本に送金する際も JPYで送金できるため、為替手数料が二重にかからず効率的です。もちろん、円安などで JPYで保有すること自体で損する場合もあります。
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❹ 銀行で振込方法が不明で怖い!
僕もそうでしたが、心配ありません。実はとってもシンプルです。
基本的にIBANとSWIFTとPOPって言葉だと思いますが、これが複雑ですよね。
SWIFTというのは各国にある銀行に割り当てられたコードです。
IBANというのは国際口座番号です。英文字と番号の組み合わさった長い番号ですが、結局は番号部分の最後の数字は普通の口座番号でと同じですね。 POP Code:支払い目的という意味です。日本から支払う場合に目的のコードを入れるだけです。
ね、簡単ですよね?
日本からドバイに振込む場合
以下の情報を事前に揃えればいいだけです。
Bank Name : 銀行名
Bank Address : 銀行住所(ウェブ検索で見つかります)
Swift Code: (銀行名 SWIFTとウェブ検索で見つかります)
Account Name : 受取人の名前 (法人または個人名)
Account Number :(IBAN) : アカウント番号(IBANです)
Beneficiary Address: 受取人の住所(銀行に提出した際に記載した住所)
Branch Name : 支店住所(講座を開設した支店の住所)
POP CODE :(POPコード+日本の銀行名 で検索すれば見つかります)
ドバイから日本に振込む場合
口座番号の前に支店番号を入れる場合がほとんどです。
(銀行名+海外送金受け取り)などで調べてください。
ドバイからドバイに送金
基本的にIBANを中心に、口座名などを記載すればいいです。
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❺ 日本からドバイに送金は銀行が厳しい
基本的には数百万円程度の送金はWISEという送金アプリを利用しましょう。日本から送金する場合は日本の自分の会社でのみWISEを登録すればいいだけです。ドバイ法人での登録は不要です。
WISEはとても便利です。為替手数料が安い上にオンラインで数分で完結できます。一度の送金が100万円程度が上限ですが、数回に分けて送金すれば上限なく大丈夫です。またUSDの場合アメリカの規制が入っており、年間送金額の上限などありますが、AEDやEURで振込むなど通貨を変えれば問題なく振り込めます。その場合はドバイの銀行に別の通貨の口座を追加しましょう(ほぼオンラインで数分でできます)
しかし欠点が、日本からドバイにJPYでの送金はできないということです。100万円あたり6000円程度のの手数料でできます。また日本法人のWISEの登録には代表者個人の3ヶ月以内の住民票なども必要になりますので、日本で住民票を抜く前に、予め住民票や登記簿謄本を取得し作っておきましょう。
銀行で振り込む場合
大きな金額を振り込む場合、WISEよりも銀行の手続きの方が安くなります。しかし銀行によって本当に頭が硬くて面倒です。グローバル化によって国際送金は結構緩くなっている印象ですが、銀行によっては国際送金が厳しい銀行もあります。例えば地方銀行などです。それらを防ぐために以下をしっかりと確認してください。
(A) 送金時に請求書を持っていく。
基本的に弊社のFMTに沿って請求書を発行しているので請求書を持っていけば問題なく通ります。
(B) 別銀行口座の開設
オンラインで送金手続きができる銀行口座を作っておく
最近ではみずほもオンライン国際送金を開始しましたね。楽天銀行などそういった簡単な銀行を利用しましょう。
(C) 送金代行の注意
上記の❶で説明したように、顧客から、日本法人で預かりし、日本法人からドバイに振込む行為は送金代行とみなされ、マネロン防止の観点から銀行受付ができない場合があります。
例えば100万円を顧客から受け取り、翌日に99万円をドバイに振込む場合、これは明らかに送金代行だと疑われる行為です。複数社ある場合、その合計金額を月末にドバイから日本法人への請求書をしっかり作成しマネロンではないという証明を行いましょう。また無駄に疑われないためにも日付をずらしたり、金額を合計して一気に振り込むなどで工夫をしてください。
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